落語と芝居
2012年 06月 05日
『桂吉弥のコラボDEお仕事です。スクエア篇』 於・天満天神繁昌亭。
独演会チケットが即日完売する人気落語家 桂吉弥ですが
今回は芝居とコラボ。それも3日間公演とあって、売れ行き厳しかった様子。
1週間を切った『粋甘』にも登場して宣伝。
2日前の『全快』でもまだまだ宣伝。
なんだか不憫で観てきました。
落語家だけでなく役者としても活動する吉弥が
舞台共演で知り合った「劇団スクエア」と、繁昌亭の舞台でコラボという企画公演。
こんないきさつ。
定席を持たない落語家は、以前は小劇場で舞台の前座や幕間で出演していたそうですが
今では繁昌亭という年中無休の場所が出来た。
逆に劇団はというと、次々と小さな劇場が閉鎖して、公演を行うのに程よい規模の舞台が減っているそうで。
苦労したときお世話になった演劇界に恩返しをしたい。繁昌亭で一緒にやりませんか、という吉弥の発案。
ええ話やないですか。
前置きが長くなりました。演目。
吉弥 七段目
スクエア マツシタ君とフナイ君
中入り
スクエア ザ・バックストリート・シャイニングス
吉弥 狐芝居 作:小佐田定雄
演談
吉弥の演目は日替わり、その日に決めるそうです。
2日目のこの日は芝居とコラボに因んで、ニ題とも芝居、歌舞伎の話でした。
落語家さんというのは芸達者ですねぇ。いや、吉弥すごい。
劇中劇である歌舞伎のくだりで観客を引き込む熱演でした。
舞台に近い席だったので生声の声量にも圧倒されました。満足。
スクエアさんの芝居。
正直なところ、あまり期待してなかったのですが、なかなか面白かったです。
1本目は、最新鋭家庭用ロボットマツシタ君と旧型フナイ君。
メモリは貧弱、HDDも満ぱん、延長コードを引きずりながら健気に働くフナイ君。
設定だけで笑えました。
ですが。
吉弥と逆に、こちらは劇中劇がもひとつ。
2本目は、サラリーマンバンドの路上ライブの設定だったんですが
その歌が、ずいぶんと上手でない。
歌詞は笑える内容だけに、その点がかなり残念。
おひとりだけギターがお上手でした。
そんな文句を言いながらも
小劇団の芝居にはあまりなじみなかったんですが、新鮮でした。
繁昌亭には、松竹芸能からコントの芸人さんは出てるらしいですが、演劇界からは初出演やそうです。
なかなか面白い試みやと思います。
6/6は最終日。当日券あるみたいです。
興味のあるかたはどうぞ。
上演終了後は写真撮影もしてくれます。
by mandowj
| 2012-06-05 21:15
| いろいろ楽しむ